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君の名前を知った日

教室の窓側、一番前の棚の上。
いつもそこには可愛らしい花が飾られていた。

最初は担任の趣味なのかと思ったけれど、からかってみるとどうやら違うらしい。

「俺がそんな趣味持ってると思ってんのか?鉢屋」
「持ってたら面白いだろうなって思って」
「てめぇ!大人をからかってんじゃねーぞ!ったく」
「あはは!すみませーん」
「・・・あれは週一で秋原が持ってきてくれてんだよ」
「秋原?」
「なんだ、お前。同じクラスの奴の名前覚えてねーのかよ」
「関わってない奴のは覚えてないなー」
「それでいいのか学級委員!・・・窓際前から三番目」
「へー」

ご丁寧にその人物の席まで教えてくれた担任に生返事を返して頭にチョップをくらってしまった。
学級委員なんだから名前と顔が一致するくらいにはクラスの奴らを覚えとけ!なんて小言までもらって。
ちくしょう、まだ一ヶ月くらいしか経ってねーんだから覚えてるわけねーだろ!
少し不機嫌になって、そのまま教室へ向かった。


窓際前から三番目、秋原・・・・か。






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