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甘えたがり

すりすりと首元にすり寄ってくる彼女の髪が首筋を滑ってくすぐったい。
膝を立てて座った足の間にすっぽりと収まっている愛しい彼女。
その彼女の背中に腕を回して、ぎゅっと抱きしめると嬉しそうにくすくす笑う声が耳に響いた。

甘い。

空気が、雰囲気が、存在が、何もかもが甘い。
彼女から香る匂いも、彼女の身体の柔らかさも、彼女の声も、滑らかな指通りの良い髪の毛も。
全てが愛しくて仕方がない。
身体と身体が引っ付いた場所がほのかに自分とは違う体温で、それがまた気持ちがよくて。
夢見心地になってしまう。

ああ、好きだなぁ。

そんな柄にもないことを考えては、そんな自分に照れて、だけどそんな自分も嫌じゃなくて。
ああ、恥ずかしいものだ。
恋とは得てして人を変えるものである。
今まで誰かにここまで執着したことはなくて、だからこんなにも盲目になれる自分に最初は酷く戸惑った。
依存とはまた違っていて、きっと独占欲とか支配欲とか、そういった類のものだろうとは思うのだけれど。

誰にも渡したくない。
誰の目にも触れさせたくない。
誰とも関わらせずに、俺だけを見ていればいい。

そんなことさえ考えてしまうくらいに、俺は彼女に溺れきっている。

「こら、くすぐったいだろ。伊織」
「んー・・・三郎良い匂いがするね」
「そうか?」
「うん。三郎の匂いがする」
「ふーん」

また首にすり寄って、頭を擦りつけて甘えた仕草をする彼女に、俺の頬は自然と緩んで。
酷く優しい笑みを、きっと彼女に向けていることだろう。

「・・・好きだよ」
「・・・・・私も、好き」

照れて顔を首に押し付けてくる彼女の顔を離して、真っ赤な顔をした伊織の唇に優しく甘い口づけをひとつ、落としたのだった。








なんぞ、これwww
あまーーーーーーいwwww
 

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