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忍たまになってもう六年経とうとしてる。
早いものだなーなんて思いながら、その間に培われてきたものはとてつもないほどに大きなものだ。
六年という歳月で、いろんなものを諦めて、それでも諦められないものは必死になって掴んで、先を見るために幾筋も道を探してきた。
大切なものは両手に持てるだけでいいなんて、本当に故人はいい言葉を残すんだな。
私もそんな人間になれるだろうか、なんてちょっと調子に乗ってみた。
だけど、私のこう言う思考や行動が、せめて私の周りの一握りでいいからいい方向へ導いてくれるなら、それだけで満足だな。
自己満足だけど。
部屋に利津を呼んで、まったりとお茶をしている。
あの天女様が来てからいいことがあったとすれば、利津の仕事量が僅かばかり減ったことだろうか。
利津は見習いで来ているわけだし、その身に余るほどの仕事をこなしてきている。
だからあの天女様が来て利津の多すぎる仕事のほんの一角を受け持ってくれたのは、本当に私としては嬉しい限りだ。
特に、夜食を作って持っていくと言う役を買って出てくれたことは本当に助かる。
だって、夜なんて本当に危険じゃないか。
忍術学園とて優秀なプロ忍に忍び込まれることは、実はざらにある。
雑渡さんがいい例だ。
ま、あれは先生たちも少し諦めつつあるけれど。
それでも気付かれずに入り込まれてるって事実は変わらないでしょ?
そんな忍術学園で夜食を作って持っていくなんて、睡眠時間は削られるし、利津の夕食を食べる時間も限られちゃうし、とっても危険だし。
いろんな意味で止めてほしかったことの一つだったから、本当に助かる。
後は、そうだな、小松田さんの代わりに門でサインをもらってるくらい?
それもたまに利津がやってたんだけど、それもそれで危険だよなー。
だって門を開けるのってこっちだし、そんな無防備なところなんて敵からしたら格好の餌食だ。
簡単にやられてしまうじゃないか。
小松田さんはまだ忍術を少しは、少なくとも一般人よりは学んでいるからいいけれど、利津は女の上にまだ子供と呼べる年齢だ。
敵からしたらこんなに楽な人質入手先なんてなかろうに。
あれ?よく考えてみればあの子危険な仕事ばっかり。
なーんだ。先生たちも分かってたんだ。
あの子がこの学園にいい影響を及ぼさないって。
悪でしかないんだって。
なーんだ。じゃあ心配する必要なかったね。
そのうちどっか行っちゃうか。
「うん。やっぱり利津の入れたお茶はいつ飲んでも美味しいね」
「あはは、ありがとう!そうだ、今日のお茶受けは久しぶりにビスコイトにしたんだよ!」
「おお!久しぶりだ、懐かしいなー。いただきまーす!」
「じゃあ、私も!いただきまーす」
美味しいねって笑い合う事がどんなに幸せか。
大切なものはなくした時に気付くって嘘だね。
だって今私はこんなに幸せだって気付いているのも。
この時がどんなに大切か知っているもの。
あ、でも一回死んでるから分かるのかな?
まあ、どっちでもいいや。
続
学園長、先生たち、くノたまの子たち、一部の勘が鋭い下級生の忍たま、利吉さんは天女様のこと良く思ってないよ。
特に学園長含む先生たちと利吉さん。
くノたまと下級生の忍たまは五年と同様伊月と利津に影響されて。
というか、伊月たちと一緒にいる時に天女様に会うと、なんて言うかすっごく天女様が不快に感じる。
伊月と利津は転生トリップしてるからもちろん補正が効かないし、そんな二人の傍は冷静になれる唯一の場所だから、補正なしに天女様が見れる。
つまり、人間としてすっごく不快な部類な性格してる天女様(爆笑)
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