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双子転生(以下略)パート2 【04】

あの子のことを好きか嫌いかと聞かれたら、私はうまく答えられない。
全く嫌な子、というわけじゃないと思うんだけれど、伊月は嫌っているみたい。
まあ、認識とかいろいろ甘い子だと思う。
だけれどそれって仕方無いんじゃないかな?
だってあの時代に生まれて夢ばっかり見てる小説を読んでて認識が薄くなってしまっても仕方ないと思う。

だからと言って許せることと許せないことがあるけれど。

「ねぇ!あなたはなんでここで働いてるの?」

まるで不機嫌なのを必死に抑えてますって顔して、私に詰め寄ってきた彼女は唐突に私に聞いてきた。
いつかは来るだろうと思っていた質問だったが、昨日の今日で来るとは思っていなかった。
まだこちらに慣れていないだろうからと、学園長先生から仕事よりも勉強をしてくれと言われているはずなのに。
しかももう少しで昼食だというこんな時間に。

正直、困る。
大人数の食事を作るということがどれだけ大変か彼女は知らないのだろうが、そんな話はいつでもできるじゃないか。
何もこんな忙しくなる時間帯に来るなんて、少し常識外れじゃないの?

「両親に言われたの」

とりあえず必要最低限の言葉で質問に答えてみたけれど、彼女は納得してないみたいだ。
眉間に先ほどよりもしわが寄っている。
だけど仕方ないと思わない?そんなに親しくもない人に自分の身の上を話すほど、私はお人よしでもないし。
せめて友達くらいになれれば、聞かれれば話すけれど、彼女は私と親しくするつもりもないみたいだ。

「親に言われたからってここに来たの?ちょっとおかしいんじゃない?」
「伊月もいるしちょうどいいってことになったの。ごめんなさい、今から昼食を作らなければいけないから」

言外に話はここまでだと打ち切って、私は食堂の奥に引っ込んだ。
奥ではおばちゃんが先に支度を始めていて、慌てて私も支度に入る。
ああもう、仕事はきちんとしたい主義なのに!今度からは最初に断りを入れよう。







とりあえず、りっちゃんはこんな感じかな?
好きでも嫌いでもない・・・のかな?って自分の考えがまだいまいちわかってない感じ。
しかし、本当に嫌な子になっていく。このトリップ主。
でも、仕方ないか!私の見解はこんなもんだwww

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