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温かい日差しの中で洗濯物を取り込みながら、私は今の幸せを噛みしめた。
あの日から彼は危険な仕事はできるだけ避け、日々細々とした任務をこなし、生計を立ててくれていた。
この幸せを二度と手放さないために、あの日失った大きな存在を、同じ過ちを繰り返さないために。
彼は自分のプライドよりも誇りよりも功績よりも、私と私たちの日々を重んじてくれている。
それがどれだけ私に大きな安堵と幸せと、そして少しの罪悪感を感じさせるのか、彼はきっと知らないだろう。
「ふふ」
私は日の光を浴びながら、最後の洗濯物を取り込んで、そっと自身のお腹を撫ぜた。
「愛しているわ」
続
今回は短めに。
ちょっと話が進展しますよ、的な場面。
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