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君を見つけた日

まだ春口の温かな日差しが射す平日の放課後。
高校に入学してすぐのテスト期間で、部活も活動停止中のため、ちょっと羽を伸ばしては勉強するかとみんなで笑い合うような。
そんな日常で、すごく穏やかな日々。

「ぐすっ・・・」

忘れを物を取りに昇降口にみんなを待たして教室に来たら、中から鼻をすする音が聞こえた。
誰か泣いてんのか?ぅえ、面倒臭い。
その時はそんな風に思って、だけど忘れ物は教室の中で。
どうにか取りに行けないものか、と思案していて、でも考えるのも面倒くさくなった。
こんなとこで泣いてる方が悪い。
見られたくなかったとかぬかしやがったら、承知しねえ!

ガラリと開けた教室の扉。
中には一人の女子生徒。
だけど彼女はこちらに興味などないらしく、全く反応などしない。
ただ静かに窓の外を眺めて・・・泣いている。



頬を伝う雫が、こんなに綺麗だと思ったのは、生まれて初めてのことだった。







また懲りずに三郎連載。
ああ、だけど三郎じゃなくても書けそうこれ^^
誰にしようかな、誰がいいかな?

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